不登校、引きこもり、ニートの治しかた~専門心理カウンセリングで用いられる早期解決の対処法

不登校、引きこもりの専門カウンセリングを行って25年。どこに相談しても解決できない人たちのための心理カウンセラー、天地真理があなたの家庭を立て直します

不登校や引きこもりを解決する正しい手順

目次

 

もうそろそろ不登校、引きこもりを解決しませんか?

 当たり前のことですが、不登校や引きこもりを解消するためには、正しい手順で対処していくことが絶対に必要になります。

 ただその正しい手順とその具体的な方法がわからないために、世の親御さんは悩み苦しんでいて、また何十万人という不登校や引きこもりの当人たちも孤独で辛い人生を歩むことを余儀なくされているわけですが・・・

 

私は25年以上にわたって不登校や引きこもりを専門としたカウンセリングを行ってきましたので、不登校や引きこもりの原因や実態解明もほぼ終えて、その解決法もある程度確立させています。

ある程度と言ったのは、これらの解決にはその原因や家庭環境、精神状態の深刻度合いなどによって様々に対応していかなければならないため、こうすれば必ず解決するといった画一的な方法はないということと、手遅れであったり、重度の精神疾患であったりして解決不可能なケースもあるためです。

 

ただ私は、家から出られないような重度の引きこもりの人たちに対して、ほとんど誰も行っていなかった出張カウンセリングを開業当初から行ってきただけに、現在では日本の第一人者と言われるだけの知識と経験、実績をもっています。

 

そこで、お子さんの不登校や引きこもりにお悩みの親御さんたちに、少しでも早く問題を解決して明るいご家庭を取り戻していただくために、不登校や引きこもり解決のための正しい手順と具体的な方法とを紹介していきたいと思います。

 

「手順なんかよりも、解決法を早く教えてほしい」という方もおられるかと思いますが、正しい手順を知ることこそが解決への第一歩なのです。

 

手順というのは、数学で例えて言えば公式のようなものです。

難解な数式を解いていくにはためには、まずはその問題を解くための公式を知らなければなりません。

そのあとで、具体的な数字を当てはめて計算して、はじめて正解が導きだせるでしょう。

 

不登校や引きこもりというのは高等数学以上の難問であり、しかも、間違えても人生になんら影響をあたえることのない数学の問題に対して、ほんの少しやり方を間違えただけでも人生を破滅させてしまう結果になることもある大問題なのです。

ですから当然、より慎重に、確実に対処を進めていかなければなりません。

 

そんなわけですから、具体的な解決法についても追って紹介していきますが、まずは公式に当たる手順について知っていただきたいと思います。

 

以下に、不登校や引きこもりを解決するためのの手順を紹介します。

 

不登校、引きこもり解決の手順

  1. 現状把握
  2. お子さんの性格診断&パーソナリティ診断
  3. 原因特定
  4. お子さんの性格、個性(パーソナリティ)、及び、原因に応じたカウンセリング
  5. 受け入れ体制(進路)の準備

 

多少の知識を持ったカウンセラーのいるカウンセリングセンターなら、上記のいくつかは行なっているかもしれません。

 

しかし、これはどれかひとつふたつをすればいいというものではなく、上に挙げた5つの事項すべてをきちんとやっておく必要があります。

この手順のひとつでも省くと、ちゃんとした立ち直りや社会復帰は困難になってきます。

 

もちろん、それぞれの手順にある対処法をどこまで正しく適切に行えるかも、結果をおおきく左右することは言うまでもありません。

  

ですから、この手順どおりに、そして、適切に解決までの工程をおこなっていかなければなりません。

 適切にというのは、例えば『現状把握』と言っても、

「いじめられて不登校になり、家に引きこもり、昼夜逆転の生活をしている」

 といった程度のごく薄っぺらい情報だけでは、ぜんぜん現状把握には程遠いと言え、これではとうてい次の段階に進むことはできません。

 

それでは一体どうしなければならないのでしょうか。

 

まずは、手順の第一歩である現状把握について詳しく解説していきましょう。

 不登校や引きこもりをつくる家庭環境

 現状というのは、まずはお子さんの生活習慣や家庭でのふるまい、立ち位置などが一番に挙げられます。

その他にも不登校の場合は、学校、教師との関係、交友関係などの把握も必要です。

さらに、何らかの精神疾患があるのか、発達障害やパーソナリティ障害など社会に適応しづらい資質があるのか、といった診断も重要です。

 

ただ実際には、そのようなお子さんだけの状況を把握するだけでは不十分です。

 

ご家族一人ひとりの性格や精神状態、人生観、育て方、お子さんへの接し方、といったことまで正しく把握することが必要なのです。

お子さんとお子さんを取り巻く環境、状況をあわせてみていくことで、その中にお子さんが不登校や引きこもりになった原因が見つかるのです。

 

不登校や引きこもりの解決をうたうカウンセラーや業者の中には、原因の特定など必要ないというところが多いのには驚かされますが、それは自ら経験と技量の不足を公言しているようなものだと言えます。

病院に行って、「原因なんか関係ない、この薬さえ飲めばどんな病気もたちどころに治るんだ」などという医師が出てきたらビックリするでしょう。

「どこが悪いかわからないけど、とにかく手術してみましょう」、などという医師からは、飛んで逃げだすでしょう。

 

まずは親御さん自身が現状を正しく認識することが大事ですが、第三者に相談される場合は、面談による詳細な状況把握や原因の特定をしない業者やカウンセラーには要注意です。

 

第1段階の現状把握が終われば、第2段階、お子さんの性格、性質をみていきます。

これは第1段階の現状把握と重なるところもありますが、第1段階のほうは主に精神の状態、第2段階のほうはもって生まれた、あるいは成長過程で培われた性格的な部分の判断という感じでとらえていただくと良いと思います。

 

そして第3段階が、それら総合的な見地から判断して原因を特定するということになります。

 

このように手順を踏んで真の問題点を見つけ出し、それを解決していかなければ、後になってより深刻な精神状態になってしまったり、最悪取り返しのつかないことになってしまったりすることも少なくありません。

 

不登校の子を無理やり高校に復学させて大学まで入学させたものの精神を病んでしまって廃人のようになってしまった

引きこもりの人を無理やり自立支援施設に入れたものの数か月で帰ってきて、家で暴れたり奇声をあげたり、家庭内暴力をふるうようになってしまった

 

このようなケースは、決して珍しいものではありません。

 

こうなってしまってから私のもとに相談に来られる親御さんが多いのですが、残念ながらここまで深刻化していると解決も非常に困難であり、解決まで数年かかったり、社会復帰まで回復させることはできなくなっていたりというケースもあります。

(以前はこのような深刻なケースはお断りさせていただいていたのですが、どうしてもとお願いされることが多いため、最近では少しでもお役に立てればということでカウンセリングをお引き受けしています)

 

親御さんのみならず、心理カウンセラーや精神科の医師ですら、子供の一時の気の迷いであると不登校や引きこもりを軽く考えている人が見受けられますが、実際はほんの少し対処を間違えただけでも人生を台無しにしてしまう危険性のあるほどの大問題なのです。

ですから当然、それ相応の慎重な対応が必要になります。

 

不登校や引きこもりを克服して、幸せで充実した人生を取り戻すためには、先に挙げた正しい手順を踏んで対処していかなければならず、その第1段階が現状把握となります。

 

最近では先天的な発達障害精神疾患などの影響から、家庭環境や育て方に関係なく不登校や引きこもりになってしまうお子さんも増えてきましたが、私がカウンセリングを始めたころは、そのようなケースは少なく、たいていは家庭環境や親御さんの教育方針、接し方に問題がありました。

 

いくら最高のカウンセリングをお子さんに対しておこなっても、不登校や引きこもりをつくりだす原因の真っただ中で生活していれば、いつまでたっても解決できるはずがありません。

 ですから、そんな無間地獄のような苦しみからお子さんを救い出すためにも、現状把握というのが何よりも優先して行うべき手順になるのです。

なお家庭環境などに問題がない場合でも、問題がないことを把握するためには、やはり現状把握が必要になってきます。

 

ちなみに、多くのご家庭の現状を聞き取りしていると、家庭環境や親御さんにはほとんど原因がなく、お子さんの先天的な人格や精神疾患に原因があるようなケースでは親御さんが自分たちの接し方や育て方が悪かったとひどく反省しておられて、あきらかに親御さんに問題があるようなケースでは、自分たちに原因があることを認められないということが結構あります。

 

いじめた生徒が悪い

先生や学校の対応が悪い

うちの子の心が弱いから

運が悪かった

 

もちろん、事故や天災、犯罪に巻き込まれたりして心にトラウマを負ってしまったような場合は、ご両親やご家族には責任はありません。

運が悪かった、というのが正解です。

実際私自身も、この子は(あるいは、このご家族は)なぜここまでついていないんだろう、と思うようなケースもたくさんみてきました。

 

しかしそうでなければ、ご家族にも必ず責任の一端はあるのです。

不登校やひきこもりというのは、決してお子さんだけの問題ではなくてご家族の問題でもあります。

 

それをきちんと理解し、ご自身、ご家族の現状もちゃんと把握する、それこそが不登校、ひきこもり、ニート解決の第一歩となり、次の段階へと進むことができるのです。

 

治るか?治らないか?それが一番大事

これまで現状把握の大切さについて説明してきましたが、その中でも親御さんやご家族の方にとって一番大事な現状、事実というのはいったい何だと思いますか。 

それは、

カウンセリングや自立サポートだけで解決できるかどうか?

 ということです。

 

当たり前ではあるのですが、この判断は非常に難しく、知識や経験のない親御さんだけでは間違えてしまうこともよくあります。

また、カウンセリングなどで解決できない場合、精神疾患として病院にかからなければならないのかとか、子供の人生は終わってしまうのか、といったような絶望的に思いにとらわれて現状を認めたくない気持ちになってしまっているケースもあるようです。

 

しかし実際には精神科に入院、通院したりしてもそれで人生が終わってしまうわけではありません。

精神科にかかることは何も恥ずかしいことではありませんし、ましてや、それで人生が終わってしまうわけでもありません。

 

むしろ必要な措置を行わず、精神科より聞こえのいいカウンセリングセンターなどで治すことにこだわって、症状をより悪化、深刻化させてしまうことのほうが、お子さんの人生にとって大きなダメージとなってしまいます。

 

またそんなこだわりから、不登校、引きこもりを商売にしている自称専門家につけこまれて大金を失うことにもなりかねません。

 

たしかに精神の正常と異常の判断は、普通の人だけでなく、医者にもカウンセラーにも難しいところがあります。

 

ですから親御さんとしては少しでも軽く現状を認識したいことと思いますが、やはり冷静に、客観的にお子さんの状態を見てみることが必要です。

 

それで判断できなければ、ありのままをカウンセラーなり、医師なりに伝えて判断をあおぐことが現状を正しく判断する最初の一歩です。

 

不登校やひきこもり以外でも、親御さんがお子さんのことで相談をして来られる場合、たいていのケースで親御さんの説明よりも事態は深刻なものです。

ですから、実際にお子さんと面談するまでは、こちらも5割増しぐらいで親御さんの話を聞いて状況を判断するようにはしています。

 

しかし、すべてのカウンセラーがそこまで深読みして判断を下すとはかぎりません。

 

カウンセラーに相談する場合は、より正確に状況を把握するためには、こんなことは言わなくてもいいかな、という些細なこともぜひ伝えてください。 

(親御さんによっては、暴言や暴力まで些細なことに思えてしまう人もいますので)

 

それによって、カウンセリングや自立サポートだけで解決できるのかどうかの判断のおおきな助けになります。

 

なお精神科での治療が必要であると判断された場合でも、治療を終えて、あるいは、薬を飲みながらカウンセリングやサポートを受けることで、まったく普通の人と変わらない生活をおくれるようになる人もたくさんいます。

ですから、適切な対処をすることを最優先に対応していってください。

 

 不登校、引きこもりの判断基準

最初に把握すべきポイントは、カウンセリングで治るか?治らないか?だと言いました。

 

もちろん、カウンセリングで治らない場合は精神科に入院、又は、在宅治療ということになります。

 

ここでは、そのように精神科にかかるか否か、カウンセリングで治るかどうかを判断するための5つの段階についてお話します。

 

不登校、引きこもりの度合い

  1. ほぼ健全な精神状態
  2. 神経症の一歩手前
  3. 神経症
  4. 精神を病んでいる
  5. 完全な精神疾患

おおまかに分けるとこの5段階になります。

見てのとおり、1から徐々に深刻化している状態です。

 

これは不登校やひきこもりのお子さんの精神状態がどうなのかを判断するためのものですが、同時に進行度合いも表しています。

 

不登校やひきこもりになって年月が経つにつれて、どんどんつぎの段階へと進んでいくのです。

 

ですから、現状が1や2の段階だとしてもそのまま適切な対処を怠り放置していると3、4、5と状態は悪化していきます。

 

これが、私がいつも

不登校、引きこもりは進行性の病気と同じ』

と言っている所以なのです。

 

カウンセリングで治るのは?

それではカウンセリングで解決できるのは、どの段階までなのでしょうか。

 

通常は、3までの段階です。

 

そして、放置していても自力で立ち直る可能性があるのは1の段階で、しかも、はじめての不登校や引きこもりであって、そうなってから1年未満の人ぐらいです。

もちろん、これは精神状態だけからみたおおまかな目安ですから、正しく診断するには、総合的にお子さんの状態を診なければなりません。

 

また、カウンセリングで解決できるといっても、もちろん、どんなカウンセリングでもいいというものではありません。

 

下手なカウンセリングにかかったために、よけいに解決が長びき、状態が悪化してしまったという例は無数にあるので要注意です。

 

次は、この5段階を詳しく見ていきますが、その前に現状把握としてどのような点をチェックすればいいのかを紹介しておきましょう。

 

◆把握すべきポイント

当人について

  1. 精神状態はどうか?
  2. パーソナティー(人格)に、問題はないか?
  3. どんな性格か?
  4. 外見、持ち物、部屋の状態
  5. 日常生活
  6. 本人の意志、希望、心境

家族について

  1. 子供に対する思い、接し方、教育方針
  2. 両親の性格
  3. 夫婦関係
  4. 兄弟姉妹と当人との関係

その他

  1. 食生活
  2. 家まわりの環境
  3. 交友関係
  4. 学校との関係(不登校の場合)

 

とりあえず、これだけは把握しておきたいものです。

 


不登校、引きこもり5つの精神状態の第1段階について

不登校、引きこもりの度合い

 

  1. ほぼ健全な精神状態
  2. 神経症の一歩手前
  3. 神経症
  4. 精神を病んでいる
  5. 完全な精神疾患

先に、この5段階の精神状態があることはお話しました。

ここではそれぞれについて詳しく見ていきます。


1.ほぼ健全な精神状態
お子さんが不登校から引きこもりになってしまっている場合や1年以上の長期間の引きこもり、あるいは、家から一歩も出ることができない引きこもりである場合は、この段階であることはごく稀です。
この段階であるのは、ほとんどが不登校の子です。

精神状態が健全でありながら不登校になるというのは、当人よりもまわりの人や環境に不登校の原因がある場合です。

例えば、
たちの悪いクラスメートからいじめられている
日常的に暴言や暴力を振るうような教師がいる
といったような理由で避難行動として学校に行かない、という場合です。

このような子は、むしろ、そんな状況にどうしていいか分からずにじっと我慢して学校に行き続けているような子よりもよほど精神的に自立しています。

ですから、うまく環境を変えてやりさえすれば、自分で立ち直っていきますし、ほうっておいても自分で進むべき道を見つけてくることもあります。

ただし、自分を不登校に追いやった原因を自分の周囲のみならず、社会全体にまで広げて恨みや反感を持ってしまうと、正義感や自立心が逆に災いして精神的にマイナスの方に向かってしまいがちです。

さらに不登校が長引いて怠け癖までついてくると、少々環境が変わっても復学への意欲もなくなり、長期のひきこもりに突入してしまうこともあります。

ですから、
『うちの子はまだ第1段階にあるから大丈夫』
と安心していると、いつのまにか第3段階、4段階へと進んでいた、ということにもなりかねません。

やはり、この段階であっても油断は禁物でできるかぎり早期の対処が必要です。

 

 

◆一刻も早い対処をご希望の方は、こちらのHPをご覧のうえ、

不登校、ひきこもり、ニート自立支援協会までご相談ください。

TEL06-6305-9595

不登校、ひきこもり、ニート自立支援協会HP:

あきらめない!不登校、ひきこもり、ニートからの脱出 〜不登校、ひきこもり、ニート自立支援協会