子供がまっすぐに育つ子育てのヒント
保育士みみこ先生の子育てサプリ
天地真理からみみこ先生のブログご紹介
子育てには正解がありません。
虐待などの犯罪行為でないかぎり、どのような育て方をしてもそれは親御さんの自由です。
ただし、子供は親のオモチャでもあやつり人形でもありません。
人格をもった一個の人間なのです。
ですから接し方、育て方におうじた反応が返ってきます。
不適切な接し方、育て方をすると性格面や能力面でムラがでてしまい、親を困らせるような問題行動をとったり、精神疾患になったりすることがあります。
脳科学の側面から子供の脳の発達を研究しておられる福井大学教授で小児精神科医の友田明美先生が、ハーバード大学との共同研究で1500人の子供の脳をMRIで調べたところ、不適切な接し方、育て方(マルトリートメント)をされた子供の脳は変形していたということです。そして、それが様々な問題行動を引き起こす大きな要因となっているということでした。
私は20年以上前から不登校や引きこもり、家庭内暴力、摂食障害などの神経症、非行といったあらゆる子供の問題は、大半が育て方に原因があると言い続けてきましたが、それが近年になってようやく科学的にも証明されたかたちになりました。
冒頭では子育てには正解がないと書きましたが、じつは不正解はあるのです。
子供が問題行動を起こしたり、精神を病んだり、犯罪に走ったりしたとすれば、それは先天的な資質があった場合をのぞけば、やはりどこかで育て方をまちがってしまったのです。
もちろんすべての親は子育ての初心者なので、いっさい間違いをおかさないという人は一人もいません。
人間のすることですから子育ても間違えて当たり前。むしろどんどん間違えていいのです。
たくさん間違えるということは、それだけ子供のことを考えていろいろしてやっているということだからです。
ただし間違えたときには、子供からそれに対するリアクションがかならず返ってきます。
そこでちゃんと修正できるかどうかが、うまく子育てできるかどうかの違いとなってくるのです。
間違いに間違いをかさねていくと、どんどん子供の心は不安定になっていきます。
それでもおなじような過ちをくり返しつづけると、子供の一生も家族全員の生活も破綻させるような、とり返しのつかない問題に発展してしまうこともあります。
子育てというのは、この世のどんな仕事よりも大事で価値のある仕事だと私は考えています。
そんな思いから私は、不登校や引きこもりの対処法として『育てなおし』というものを提唱しています。
脳科学の見地からしても、親が適切な接し方に変えると変形した脳のかたちも改善するというのです。
そこで、子育てに悩めるあらゆる世代の方々に子育てのヒントとしていただけるよう、子育てのプロである保育士のみみこ先生にこのブログを書いてもらうことにしました。
ベテラン保育士であるだけでなく、グラフィックデザイナーとしての経験もおもちなので、すてきなイラストもサラサラと描いてくださいました。
そんなみみこ先生の子育てブログですが、この育て方以外は全部ダメというような厳格なものではありません。
『絶対これが必要』という薬ではないけれど、ちょっと栄養が足りないなというときに気軽に飲めるサプリのように、あなたの子育てのちょっとしたヒントになればというお考えでタイトルは【子育てサプリ】ということになっています。
乳幼児をかかえてこれから本格的に育児をしていかれるという方にも、お子さんが小学生、中学生、高校生になってそれぞれの年代に応じた接し方がわからずとまどっている方にも、お子さんの不登校や引きこもりに悩んでいる方にも、きっと役立てていただけることと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
はじめまして、保育士みみこです
保育士のみみこです。これからよろしくお願いします。
私は、大学生と高校生の子どもを持つ、保育士歴20年の子育ても職歴も中途半端な50代の主婦です。
この前保育所で「先生、何歳に見える?」と聞くと「24歳?」と言われ、「よくわかったね。」とムギューっと抱きしめてしまった割といいかげんな保育士なのですが、でも保育はプロ!
私自身が保育の現場で実践してきたことや子育てについて思うことなど、色々おしゃべりしていけたらと思っています。
「そうだそうだ」と同意していただけることも、「それはちょっと違うんじゃないの」と納得できないこともあるかと思いますが、ほんの少しでも皆様の子育てのヒントにしていただけると嬉しいです。
私は今は企業の小規模保育園に勤務しています。子どもは7人で保育士は日々二人体制で保育しています。
以前はいくつもの保育所をもつ認可園に努めてしましたが、行事に追いまくられている保育に嫌気がさして、自分の目指す保育ではないと思い3年ほどで辞めてしまいました。
保育所にもホントいろいろあります。
自分の思う子育てや、子どもの性格なども考えて選んであげてください。
ある保育所では発表会の時、合奏が苦手な子どものキーボードの電源を抜いて音を出なくしたり、鈴がならいようにしたりしていました。
ちょっと考えられないですよね。
演奏していることを子どもは楽しんでいるのでしょうか?
おおきな舞台に立たせると大人はすばらしい演奏をさせなければと思い、子どもの思いは二の次になってしまうようです。
場所に振り回されて子どもに楽しく演奏させられないなら、初めからおおきな舞台でやらなければいいんです。
これは子どものための発表会なのですから。
そういえば息子の5歳の時の発表会、息子は舞台のど真ん中に立って何もせず、突っ立ったままでした。
それはそれで、情けなかったのですが‥。
なかなかお母さんが思うように子どもは動いてくれない・・・
それが子育てですよね。