不登校、引きこもり、ニートの治しかた~専門心理カウンセリングで用いられる早期解決の対処法

不登校、引きこもりの専門カウンセリングを行って25年。どこに相談しても解決できない人たちのための心理カウンセラー、天地真理があなたの家庭を立て直します

カウンセリングにかかる時間は?

カウンセリングの種類で時間も変わる

だいたいのカウンセリングオフィスでは1回60~90分というところが多いようですが、2時間、3時間というところもあります。
 
この違いはどこからくるのかというと、そのオフィスで提供しているカウンセリングの種類にあります。
この種類というのは、カウンセリングの手法のことではありません。
 
何かといえば、
【治すカウンセリング、問題を解決するカウンセリング】
なのか、
【治さないカウンセリング、解決しないカウンセリング】
なのかということです。
 
どういう意味か、例えで説明しましょう。
 
街のいたるところにあるマッサージサロン、あいかわらずはやっていますね。
腕のいいマッサージ師に肩や首のコリや腰の張りなどにマッサージを受けると、とても気持ちよくて癒されますね。
 
でも、それで根本的な問題が解決して、症状が出なくなるわけではありません。
ですから、腰痛や肩こりで何年も何十年もマッサージにかかり続けている人がほとんどですね。
 
カウンセリングでも、相談者の話を聞きながら心のうちを吐きだしてもらいスッキリしてもらうという癒しのカウンセリングがあります。
 
また、相談者の心をはげしく揺さぶって感情を吐き出させてスッキリさせるようなカウンセリングもあります。
以前、テレビで心屋仁之助さんがやっていましたね。
 
これらのカウンセリングは一時的に気持ちを落ち着かせたり、スッキリさせたりするだけのものなのです。
ですから、現実的な悩みや根本的な問題が解消されるわけではないので定期的な受診は必要です。
 
それは相談者もあらかじめ納得していることなので、マッサージを受けるような感覚で、60分コース、90分コースというカウンセリングで時間が来たから『ハイ、終わり』となっても問題ありません。
 
経営的には非常にうらやましい、イヤ、合理的なシステムです。

治しのカウンセリングはじっくり長時間

そんな癒しのカウンセリングに対して、治すカウンセリング、根本解決するカウンセリングはそうはいきません。
 
例えば、外科手術の途中で『1時間たったから今日はここまで』なんて言ってドクターが出ていってしまったら、全身麻酔も一気に覚めちゃうほど驚きますね。
 
カウンセリングも同様で、一刻も早く悩みを解決したいと相談者が話をしているのに、『時間がきたから続きはまた今度、聞きますね。受付で次回の予約をとって帰ってください』なんてこと言ってしまうと、次回は永遠に来ないでしょう。
 
ですから治しのカウンセリングの場合、初回はとくに時間に余裕をもたせて2時間以上はとるのが普通です。
 
このように一口に心理カウンセリングと言っても、癒しのカウンセリングと治しのカウンセリングの二種類あるので、時間も一概には言えません。
 
ですから、事前に自分がどちらを必要としているのか、そして、そのオフィスではどちらを提供しているのかを確かめることが必要です。
 
ちなみに、『カウンセリングにそんな違いなどない』というカウンセラーは、カウンセリングの意義、目的、効果を知らない素人カウンセラーだと考えられます。
 
まとめ

カウンセリング時間は、癒しか治しかによって異なる
癒し系は比較的短時間である
治し系、問題解決系は長時間である
受診前にどちらのカウンセリングを必要としているのかを明確にすること