カウンセリングで身体の病気も治るの?
メンタル(心の状態)が病気を引き起こす
心身症は意外と多い
心と身体は密接につながっています。
ですから、心の不調から身体的な不調や病気が起こってくることも珍しくありません。
ストレスがガンや糖尿病などの生活習慣病まで、ほぼ万病の原因になったり悪化させたりすることは、もう西洋医学的にも常識になっていますね。
ただ、そんな大病を引き起こすほど強力なストレスや精神的ショックでなくても、ふだんの心の状態やメンタル的な問題が身体に何らかの症状を引き起こすこともあります。
それを心身症と言います。
最近では、メンタルヘルスということがよく言われるようになりましたが、それはまさにそんな心から起こってくる病気、心身症がものすごく増えているからなのです。
引き起こされた症状がひどく、内科的疾患にまでなってくると、内科や心療内科での受診が必要です。
しかし、病院にかかったり、薬を飲んだりするほどの深刻な症状でもない場合や内科的治療だけではなかなか改善しない場合は、心理カウンセリング(心理療法も含む)で根本の原因である心を治療していくことが必要になります。
メンタルヘルスは重要
以下に、病院で治らないときに心理カウンセリングが効果を発揮する可能性の高い症状を挙げておきましょう。
この他にも、病名のつけられない症状、難病奇病なども心(メンタル)が原因であるケースが多々あります。
それでは、これらの症状に対して心理カウンセリングはどのように対処するのでしょうか。
西洋医学であれば症状を取り除く対症療法が中心になりますが、心理カウンセリングでは、症状を起こしている根本の原因、すなわち心の問題を解決すべくアプローチしていきます。
病院で解決できない身体の症状に対して、どのような手法で対処するのか興味をもたれる方も多いと思います。
それぞれの療法についての詳しいことは別の機会に述べていきますが、ここでは大まかなアプローチについて紹介しておきましょう。
心理学では人間は肉体、顕在意識、潜在意識という3つの要素で成り立っていると考えますので、心身症や神経症、その他の病気に対して、この3つの面からアプローチしていくことになります。
ひとつ目の肉体に対するアプローチというのは、別に相手の身体に触れたりするというものではありません。
身体を使って何らかの行動をして心の状態を改善させるということです。
代表的なものに行動療法というのがありますが。そのほかにも絵をかいたり楽器を演奏したりするアートセラピーや演劇に参加する演劇療法などもあります。
2つ目の顕在意識に対するアプローチというのは、傾聴などに代表される療法としての心理カウンセリングです。
最後の潜在意識に対するアプローチというのは、代表的なのはやはり催眠療法です。
もちろん、ここに挙げた以外にも様々なカウンセリング手法はありますので、病院で解決困難な症状にお悩みの方は一度心理カウンセリングにかかってみることをおすすめします。
まとめ
ストレスだけでなく、メンタル(心の状態)が様々な病気を引き起こす
病院の治療だけでは治らない病気は、メンタル面の問題を疑ってみる