真の親の愛情と毒親の愛情との違い
毒親は子供より自分が優先
先日の新聞に、小学生の暴力事件と不登校が増加しているという記事が載っていました。
要するに、子どもたちの情緒が極端に不安定になっているということですが、長年、不登校や引きこもりの相談を受けてきた身からすると、これは随分前から感じていたことでした。
子供の心を健全に育ててやろうとするよりも、子供を使って自分の見栄や体裁を満足させてやろうという考えの親御さんがとても多いのです。
子供のためと言いながら、勉強、勉強と子供を追いたて、実際は『学年で何番』だとか、『有名進学校に入った』、『一流大学に入った』などと自分が人に自慢したいだけ。
そんな親御さんがたくさんいます。
またその反対に、カワイイ、カワイイと言って、子供が何をやっても叱らない、という親御さんもいます。
そんな親御さんに育てられると、学校では集団生活に馴染もうともせず、年長者に対してもまともな口も聞けない、自分勝手な行動しかできないという子になってしまいます。
そして結局クラスメートから嫌われてしまい、先生にも親身になって対応してもらえず不登校になってしまうというケースは多いものです。
ああるいは、性格的には自分勝手でわがままであるが、それを人前で出すと嫌われたりいじめられたりすることはわかっていて、それをガマンし続けているうちに、心を病んで不登校になったりする子も少なくありません。
いずれにしても、親の育て方からわがままな性格になって、それが高じて不登校になっているのですが、
『ウチの子はなにも悪くないのに仲間はずれにされて、学校は何もしてくれない』とか、
『ウチの子は、とてもいい子で悪いいことなどしたことがないので叱ったことがないんです』
などと平然と言う親御さんもいます。
結局、どちらの親にとっても子供は自分の持ち物でしかなく、前者にとっては子供は競走馬、後者にとっては子供はペットなのです。
社会に通用する一人前の人間として育ててやろうという責任感はゼロ。つまり、真の親としての愛情がないのです。
これがいわゆる『毒親』というものです。ここまで極端でなくても、それに近い親御さんは案外多いものです。
今回はそれにちなんで、愛情に関するコラムを紹介したいと思います。
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