不登校、引きこもり、ニートの治しかた~専門心理カウンセリングで用いられる早期解決の対処法

不登校、引きこもりの専門カウンセリングを行って25年。どこに相談しても解決できない人たちのための心理カウンセラー、天地真理があなたの家庭を立て直します

不登校、引きこもりカウンセラーについて

子供と話せない素人カウンセラー


子供のうつや神経症、精神疾患発達障害など心や脳の病気が、年々増えています。
それにともなって、家族と何年もまともに口をきいていないというケースも増えています。

ただ、そんなすべてのケースでしゃべれないほど悪化しているというわけではなく、精神や心の病気であってもちゃんとしゃべれる子はたくさんいます。

また、心身共に問題はなく、たんに親に対する不満や反感から口をきかないだけ、というケースもたくさんあります。


そんなわけで、その子が精神的にどのような状態にあるのか、そして、どうして不登校や引きこもり、家庭内暴力といった行動をとっているのかということを知るためには、直接当人と会って話をしてみる必要があります。

とまあ、ここまでは当たり前のことを言っているだけですが、その当たり前のこともカウンセリング業界では、なされてきませんでした。

いや、いまだにオフィスにデーンと腰かけたまま、不登校でも引きこもりでもなんでも治しますよ、などと言っているカウンセラーがほとんどですが・・・


ただ、毎年大量生産される臨床心理士不登校、引きこもりの解決を標榜する業者の増加にともなって、自宅訪問をするカウンセラーもボツボツと現れてきたようです。

これはこれで喜ばしいことなのですが、最近とくに唖然とさせられるケースに出くわすようになりました。


『ウチではほとんど口をきいてくれずどうにもならないのでカウンセラーの先生に何回か来てもらったのですが、やっぱり一言もしゃべらなかったそうです』

『なんとか本人をカウンセリングに連れていったんですが、結局一言もしゃべらなくて、その後よけいにひどくなって家からでなくなって・・・』

このような相談を受けるたび、最初の頃は、もう精神的に手遅れな状態になってしまっているんだろうな、と推測しながら親御さんの話を聞いていました。

そして、半ば手遅れの心づもりをしながらご自宅を訪問していたのですが、実際に当人に会ってみると、ほぼすべてのケースでちゃんと話をしてくれるのです。

私としては拍子抜けなのですが、親御さんからは奇跡でもおこったかのように驚かれて。

そんなことが何回かあって、前々から危惧していたことに確信がもてました。


やはり、子供と話をする術すら知らないど素人カウンセラーが、なんの技術も知識ももたないままに不登校、引きこもり解決を標榜して商売をしているのです。

10回、20回と訪問してまったく当人と話ができなかった、という話しを聞いたときには、あいた口がふさがりませんでした。


これをお読みのあなたがそんな被害にあわないために、ハッキリ言っておきましょう。

最初の当人との面談で最低20分も話ができないカウンセラーは、なんの知識も技術ももたない素人です。

もちろん、ごくまれにはまともに会話ができないぐらい精神を病んでしまっているケースもありますし、親への反抗でカウンセラーに対しても絶対に口をきかないぞという態度の子もいるので100%そうだとは言えません。

ただその場合は、前者はもはやカウンセラーでなく、精神科の医師の治療分野になってしまいますので、どちらにしてもその1回でカウンセリングは終わりです。

後者の場合は、はっきり言えば親の甘やかしすぎが原因であり、しかも親御さん自身にその自覚もなく、また自分たちでは厳しい対応ができない、だから問題をカウンセラーに丸投げしてしまおうというケースがほとんどなので、これまたカウンセラーの力では解決は困難です。


ですから、当人とまともに話もできないのにそれ以上続けようとするカウンセラーがいたら、それは技術もないのに商売として引っ張ろうとしているカウンセラーか、自分の技術のなさに自覚がなく、続けさえすればなんとかなると本気で思っている知識にも欠けたカウンセラーです。


私の経験上、精神を病んでいても相当悪化していないかぎり、話しをすることは可能です。

また、親のやることには絶対に従わない、自分の好き勝手なこと以外は一切しないという、完全な『暴君シンドローム』の子以外は、少々親に反抗的な態度をとっていても、普通に話はしてくれるものです。

もちろん、いずれの場合もそれなりの技術というか、コツはいりますが。


お子さんの問題で長年、悩んでいるとワラをもすがりたくなる気持ちになるでしょうが、ワラはしょせんワラでしかありません。

また、そんなワラにすがってよけいに悪化してしまうこともあります。

とにかく、そのカウンセラーは子供と話しをすることができるのかどうか、それだけはちゃんと確かめましょう。


ちなみにわたし自身も、当人が私と話ができるかどうかでカウンセリングの継続の可否を判断しています。

ただ、精神的にかなり深刻な状態であったり、親や私への反抗的な態度が顕著であったりしても、親御さんがちゃんと良識をもっておられて、どうしても私のカウンセリングの継続を望まれる場合はお受けしています。

子供の問題は、結局は親がどれだけきちんと問題とむきあえるかが、一番の解決のカギだからです。