子供を不登校や引きこもりにさせないために
親の愛情不足は問題であるが・・・
愛情だけで子供は天才にはならない
子育てで一番大事なことは、乳幼児期にとにかく愛情をできるだけ多くあたえること。
これは、私が一貫して主張し続けていることです。
しっかりと愛情を注ぐことで、心が強くたくましく育っていくのです。
しかし、最近ふと気づきました。
私があまりにも愛情ということを強調しすぎたために、愛情さえ与えていれば、子供は賢く、優しく、立派な人間になるんだと誤解している人もいるのではないかと。
いくら愛情をあたえたからといって、習ったこともない英語をペラペラとしゃべりだしたり、数学の問題をスラスラと解いたりできるようになるはずはありません。
子供は親のコピー
それでは、愛情をしっかりあたえると子供はどうなるかというと、心がまっすぐに育つのです。
植物でも栄養分が偏っていたりすると、曲がって育ったりしますね。
それと同じです。
子供の心も、愛情という最高の栄養素が不足してしまうと曲がったり、ゆがんだりしてしまうのです。
しかし、まっすぐに育てばいいのかというと、そうでもありません。
子供の心がまっすぐに育つということは、まっすぐ親を見て、そのとおりになるということだからです。
PTAの集まりや学校行事などでも、人の迷惑もかえりみず、傍若無人な振る舞いをするような人がたまにいますね。
このような人でも、自分の子供にだけは優しく愛情をタップリ注いでいたりすることはよくありますが、そのような親に育てられた子は、やはり親と同じように、わがまま放題で無神経な性格に育ってしまいます。
また反対に、自分に自信がなく、いつもオドオドとまわりに気を使いながら生きているような人が、子供に愛情をタップリと注いで育てても、やはり子供は親と同じようなオドオドした正確になってしまいます。
ですから、いくら愛情タップリに育てても親自身が人間的に問題があると、子供は親を手本としてまっすぐ育つので、やはり問題のある子に育ってしまいます。
もちろん親はふたりいるので、バランスよくいいところだけを吸収してくれれば問題はありませんが、それにはやはり接し方を工夫する必要があります。
もっと手っ取り早いのは、親自身が、子供にはこうなってもらいたい、と思うような模範的な人間でいることです。