病院でも心理カウンセリングは受けられるの?
本物のカウンセリングは原則自費
最近では、心療内科や精神科でも心理カウンセリングが受けられるところもあります。
そのような病院では、保険がきくところときかないところがあるようですが、本当にそれでなんらかの効果が得られるのでしょうか。
ほんらい心理カウンセリングというのは医療行為ではないので、医学部では教えられることはありません。
ですから、もし病院でカウンセリングをおこなっているとしたら、臨床心理士などのカウンセラーをスタッフとして雇っているか、単なる問診をカウンセリングと称しているかのどちらかのケースがほとんどです。
保険の範囲でやっているところはたいてい後者の場合が多いもので、時間も10~20分程度になります。
これは病院経営の観点から考えると当たり前ですね。
医師が保険診療の患者の話を聞くのに1人、1時間もかけていたら経営がなりたちません。
病院でも心理カウンセラーが行う場合は自費
臨床心理士などの心理カウンセラーがスタッフとして病院にいる場合は、本物のカウンセリングを受けることができます。
ただし、カウンセリングは医療行為になりませんし、保険の不正請求をおこなわないかぎりどこからもお金は入ってこないので、患者側の自費負担になることが普通です。
ただ、医師の診察とセットになっていることが多いので、一般のカウンセリングオフィスでうけるよりすこし割安になっている場合もあります。
セット割になっているということですね。
ただしカウンセリング技法は、医師の治療に当たり障りのないものであることが大前提なので、患者の話を聴くだけの傾聴カウンセリングというところがほとんどです。
なお、最近では病院、医院で心理療法の一種である認知行動療法をおこなっているところも増えつつありますが、そのほとんどが個々の症状にあわせたマンツーマンの指導ではなく、複数人数でのグループセッションなので効果のほどはいまひとつというところです。
セッションの期間としては、基本的に週1回、全12回でワンクールとなっていて、3か月で効果が出なければまた3か月というかたちで進められています。
もちろん、認知行動療法の指導は専門の心理カウンセラーがおこなっていますので、そのようなグループセッションでも神経症や依存症などを克服できる人もいます。
ただし、認知行動療法はあくまでも行動を改善させることが主目的になるので、深層心理まで改善させるような高度な治療はできません。
そのような心理療法が必要な重度の症状にお悩みの方は、やはり独立してやっている専門の心理療法士にかかるほうがいいでしょう。
まとめ