不登校、引きこもり、ニートの治しかた~専門心理カウンセリングで用いられる早期解決の対処法

不登校、引きこもりの専門カウンセリングを行って25年。どこに相談しても解決できない人たちのための心理カウンセラー、天地真理があなたの家庭を立て直します

心理カウンセリングは人生相談?

最近,テレビに心理学者や心理カウンセラーといった肩書をもつ人が、しょっちゅう登場するようになりましたね。
また◯◯心理カウンセラー、◯◯心理士など、様々な資格がとれるという通信教育や専門学校(?)なども増えてきました。
 
私が、人間心理に興味を持って勉強し始めた30年前にはありえなかった状況です。
 
しかし拝金主義一色だったバブルが弾けて、追い打ちをかけるように起こった長びく不況や数々の天災などの影響もあるのでしょう、多くの人々が徐々に物やお金から心というものに目を向け始めました。
 
そんな流れから、昨今の心理ブームが到来したのかもしれません。
そして、それまでは日の目を見ることがなかった心理カウンセリングにも脚光が浴びせられるようになりました。
 
ただ本当の心理カウンセリングは、テレビのバラエティー番組でやっているようなお悩み相談、人生相談みたいなものとは少し違います。
単なる人生相談なら、学校の先生や先輩、信頼のおける職場の上司でもかまわないわけですし、場合によっては占い師や飲み屋のママさんなどでもいいかもしれません。
 
それでは、それら人生相談と心理カウンセリングとでは、一体なにが違うのでしょうか。 

 

心理カウンセリングは心をみる

心理カウンセリングでは人生相談のように起きている問題ではなく、当事者の心に焦点をあてていきます。
 
さらにその先にある目的はと言うと、これは私独自の考えになるかもしれませんが、心理カウンセリングの目的はあなたの心が幸福感や満足感で満たされること、すなわち、あなたが幸せになることなのです。
 
たとえば、あなたが会社勤めをしていて、いつかは海外でボランティアをしたいという夢をもっていたとします。
そして貯金もたまったし、そろそろ仕事をやめて海外に出ようかどうしようか迷っていて上司に相談にのってもらったとしましょう。
 
もしあなたの勤める会社が、誰もがあこがれる名のとおった大企業だったら、しかもあなたが有能で責任ある部署を任されていたら、上司はどう判断するでしょうか。
『そんな一生を棒にふるようなバカな真似はよせ』とアドバイスしてくれるかもしれません。
 
それは、もちろんあなた自身の今後の生活のことを思ってのことでしょうが、それ以外にも会社にとっての損失とか、残った社員にかかってくる負担とか、場合によっては上司としての監督責任などまで考慮に入れてのアドバイスになっているかもしれません。
 
また不登校の子に対して親がするアドバイスは、子供の気持ちや思いなどより、もうほぼ100%『学校なんかやめられたらたまったもんじゃない』という、自分の都合、感情が最優先になっています。
 
このような人生相談に対して、心理カウンセリングでは目に見える事情や環境ではなく、あなたの心、子供の心を最優先に考えます。
 
どうすれば、あなたが、当人が本当に幸せになれるのか、ということです。
 
話は若干それますが、心理カウンセリングや心理療法であつかうことの多い対人恐怖症や強迫神経症など各種の神経症や拒食症、過食症などの摂食障害、ギャンブルや買い物、ネットなど各種の依存症、抑うつなどといった心の病は、極論すれば幸せでないことが根本の原因なのです。
 
幸せに満たされた日々を送りながら心の病気になった人を、私は1人も知りません。
認知症や先天的な精神疾患、脳の機能異常によるうつなどは身体の病気なので、幸せにつつまれて生活している人にも起こり得ます)
 
実際に幸せというのは、あらゆる心の病気を根本から治す万能薬なのです。
 
ただ幸せとは形のある物ではないので、薬を処方するみたいにかんたんに幸せを提供することはできません。

そこで根本療法のかわりに対症療法として、心理カウンセリングや心理療法では心の状態をコントロールする技術で各種の心の病気を改善させているのです。
 
 
というわけで話をもとに戻すと、やりたいことを我慢しながら会社勤めをしたり、行きたくない理由があるのに無理に学校に行ったりすることは、まわりの人を満足させるだけで当人は決して幸せにはなれませんし、場合によっては心を病んでしまうこともあります。
 
これは結局、心を無視した判断をしているからなのです。

心にある答えを探るのが一流の心理カウンセラー

それならば心理カウンセリングは、本人がやりたいということをただただ後押しするだけなのかというと、そうではありません。
 
だいたい本人が本当にやりたいこと、幸せになれることなら、なにも迷うことはなく、誰かに相談する前にさっさとやってしまっています。
迷っていたり、誰かに相談したりするということは、自分でも本当にそれが幸せにつながることなのかどうかがわからない、ということなのです。
 
それでは、一体どうすれば適切なアドバイスが送れるのでしょうか。
 
いま見てきたように、一般の人の判断はまわりの状況や個人的都合などからのアドバイスとなります。
これは、正しい場合もあれば間違っている場合もありますので、吉と出るか凶と出るかはコイントスで決めるのとそう変わらないでしょう。
 
本当に霊感のある占い師なら、正しい答えをある種の能力によって導きだしてくれるかもしれません。
ただし、本当に能力のある占い師はそうそういないため、出会うこと自体が至難の業になります。
ですから占いにたよっても、やはり当たるも八卦当たらぬも八卦となってしまいます。
 
それならば、心理カウンセリングはどうでしょうか。
 
手前味噌にはなりますが、正しい技術をもった心理カウンセラーにかかれば、ほぼ100%適切なアドバイスを得ることができます。
なぜならば、その問題の答えをあなた自身の心の中から見つけだすからです。
 
そう。
 
心理カウンセリングというのは、あなた自身も気づいていない心の奥にある真の望みや思いを浮かびあがらせ、問題解決に導いたり、心の病気を治したりする技術なのです。
 
そして究極には、あなたを真の幸せに導くための技法でもあるのです。

これが心理カウンセリングと人生相談の決定的な違いです。