母親は孤独
子どもを産んだばかりのお母さんは、ホッとすると同時に次第に孤独を感じ始めます。
子どもが産まれてすぐにお母さんという一生つづく任務を負わされ、それは毎日休みなしにつづきます。
誰も褒めてくれない、
子育てはして当たり前、
乳児の時は夜泣きで一晩中夜眠れないこともあります。
私は息子を産んですぐにそれを感じました。
自分がインフルエンザの最中、息子は私以外でないと泣くし、お乳をあげないといけない、頭がボーっとしながら息子を抱いていた記憶があります。
その時私は思いました。
「誰も私を助けてくれない!夫だって、母だって。私の周りは敵だらけだ」と。
そう思いながら子育てをつづけていました。
私以外子どもを守れる者はいない!
子どもは母親の分身なのだと思いこんでしまっていました。
あまりにもバタバタと毎日の生活に追われて、残念ながら私には子育て中の記憶がとんでいます。
娘に「私の赤ちゃんのときどうやった?」と聞かれても「どうやったかなぁ?」としか答えられず怒られてしまいます。
でも子育ての記憶がないのは私だけではないようです。
私の義母も「毎日が必死でよく覚えていないのよ」と言っていました。
私の友人たちも「子どもが10歳くらいまではあっという間で覚えてないわ」と言います。
そうやって、毎日バタバタと仕事をしたり子育てをしたり家事をしながらいつの間にか子どもは成長していました。
私の息子は二十歳になります。
今なら分かります。
私は孤独ではなかった。色々な人に助けられて子どもを育てていたのだと。
子どももそれを少しだけですが、理解して成長しているようです。
母親は孤独です。
とても、とても‥他の育児経験者はみんなそれを知っています。
辛くなったら弱音を吐いてみてください。
誰でもいい、近所のおばあさんでも!
きっと聞いてくれるはずです。
それに辛そうなお母さんを気にしてみてくれているかもしれません。
「ほんまに、よう頑張ってるなぁ。偉いなぁ」
そう言ってくれるはずです。